2014年03月31日

映画は3度生まれ変わる


ようやく暖かくなってきました。


春眠暁を覚えず。昼間の眠いこと眠いこと。
人間は冬眠しないので、やんなっちまいますね。


前回も書きましたが映画作品の編集で苦しんでいます。
作品全体の長さの半分。いやもう少しいったあたりで立ち往生してます。


普通は台本通り編集すれば、立ち往生しないのですが、オラの作品はそうはいかない。
撮影が始まってから台本が完成するということもありますが、台本を読んだ、出演者で
全体が把握できる人は、誰もいないのです。???出演者、スタッフはだいたい文句を言ってくる。

台本を書き上げ、実際撮影して編集してみると、自分でも迷いに迷うのです。
「なんか違う」と。

台本上でも物語の時間軸は、バラバラの時が多いので、ブロックのように、台本では先に
あったシーン(場)を後に持ってきたりと、腑に落ちるまで、繰り返す。これがシンドイのだ。
「〜台本通りつなげないと成立しないモノを書けばよかった」と…。



これが、スポンサーを持たないインディペンデント(自主制作)の醍醐味でもあるのですよ。
自分で素材と格闘するスタイルを選んだのだから、しかたがない。
ドラマなのに、ドキュメンタリーを編集している感覚です。


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映画は3度生まれ変わると、言いますが、その3番目の出産の真っ最中。
脚本のリライト(書き直し)が1回目、撮影上で変更することで2回目。

編集ソフトの画面も見たくない時もあり、素材になった映像の中の俳優たちに
「下手くそ!」「大根!」などと八つ当たりしております。



まだまだ、終わりは見えない。
毎日コツコツとやって、スッキリと完成の夏を迎えたいものです。

posted by 初級教室 at 23:06| Comment(0) | 映像作品

2014年03月16日

親父のボーソウ?



なんだか、暖かくなったり寒くなったり、春一番らしき嵐も来たのに
まだ夕方からは、寒いっすね〜


夏完成の新作映画は、予定が少々遅れているが、編集は進んでいる。
つながったワンシーンか2シーンを見る(プレビュー)の後が大変だ。

うまくいってる時は「おお〜最高」と自画自賛。ダメダメな時は「なんて間抜けな映画を撮っちまったんだ!」と自分を責める。

ダメの時は、その対策を「あ〜でもない、こうでもない」と考える。

絶対にあきらめない!

演出上のミス、撮影計画のミス、技術的なミスどれがきても、切り抜ける。最初の観客である自分の感覚が「よし」と許せるまで編集し直す。



が、しかしそんな日々を送っていると、やはり疲れて感覚がマヒしてくる。
リラックスして元の状態に戻すのも、創作仕事のひとつ。

今、話題の映画を見る、新聞を読む、小説を読む、お笑いを見る、音楽を聴く。
そんなことしているうちに、おもろい(面白い)偶然に出会う。



前置きが長くなりましたが、最近見た映画と読んでいた小説が偶然にもモチーフが重なったのです。


それは「オヤジの暴走!」オヤジは「お父さん」の親父。


小説はマリーナ・レヴィッカ著「おっぱいとトラクター」
集英社文庫の帯には、林真理子氏 激賞!とある。ユーモラスなのに物悲しい。一気に読みました。と。


結構分厚い文庫でオイラは一気には、読めなかったが、ウクライナという国の二次大戦からの歴史を少し勉強した思い。読んでいる最中にウクライナ危機が起こり、ビクッリする。


確かに物悲しい。二次大戦の時期、青春だった父親の世代の人々が世界どこでも生きることに精一杯だったことが、重くのしかかる。


内容を紹介します。
「イギリスに住む84歳の変わり者の父が、ウクライナからやって来た36歳の金髪で豊満なバツイチ子持ち美女と結婚すると言い出す。母親の遺産問題で仲が悪くなっていた主人公(父の次女)と姉が一時休戦して財産とビザ目当ての美女を追い出すためにタッグを組む、ドタバタコメディー。ヨーロッパで話題騒然のイギリス発世界的ベストセラー」文庫は2010年初版。


「おっぱいとトラクター」
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8A%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%81%84%E3%81%A8%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%84%E3%82%AB/dp/4087606090

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まさに親父の暴走! が、オイラが80歳として置き換えたら?? ブロンドで巨乳の美女が結婚してくれと言ってきたら〜どうしょう!? この親父みたいにヨロヨロと言うこと聞いちゃうかも。

国家の情勢が不安定な国の女性は恋愛の選り好みなどしてられんのかもな〜どっこい生きてゆかねば!と。幼い子供を抱えた、このウクライナの美女も、悪役ではなく、見方を変えれば「風と共に去りぬ」ラストのスカーレットオハラやね。

しかし、小説であっても親父が出てくると自分の親と比べてしまう。エンジニア系の変わり者、親父ということでは、良く似ているが、こんなロマンチストではないので、まあ、財産目当ての美女の襲来は心配なかろうと。



映画の方もこの小説に良く似た構成である。「ネブラスカ〜ふたつの心をつなぐ旅〜」ジャンルとしてはロードムービーというやつだ。

この映画は見たいと思っていた作品で、前作「ファミリーツリー」もとても良かったアレクサンダー・ペイン監督作品。この人の家族映画は、どれも面白い。

どんな「親父の暴走」かと言うと、この親父、100万ドルの詐欺まがいのインチキ賞金に当たったという手紙を受け取り、それを信じ込み、はるか遠くネブラスカまで歩いてでも受け取りにゆくときかない。息子はインチキと分かっていながらも親父を車に乗せて小さな旅に出かけるのである。


この親父のたたずまい。泣かされました。
親父役、ブルース・ダーンはこの作品でカンヌ映画祭主演男優賞を獲得している。
中高校生の時分、洋画のスクリーンでよく見ていたブルース・ダーンがおじいちゃんになってスクリーンに帰ってくるなんて、オイラにはそれだけで涙もの。

年老いた父親とダメ息子の旅なので、どんぴしゃオイラと親父を重ねて見てしまう羽目になった。
数枚のスチール写真を見ているだけで、目に熱いものが…ずるいぞ!ペイン監督!

今年、映画館で洋画、邦画とも数本見たが、圧倒的に洋画が面白い。
「エンターのゲーム」「ラッシュ・プライドと友情」などなど脚本の質が違いすぎるなあ。

「ネブラスカ〜ふたつの心をつなぐ旅〜」HP
http://nebraska-movie.jp/




この小説と映画、構成は「親父の暴走」を対処しているうちに、父親や母親たちが生きてきた歴史や知らなかった青春時代と出会うという共通点。そして主人公たちが今、取り巻かれている問題の見方や考えが変化してゆくこと。ドラマの王道かもしれないが、やはりいいですな。


「ネブラスカ〜ふたつの心をつなぐ旅」は白黒映画です。
オイラはカラーのこの映画も見て見たかった気がします。まだまだ上映してますのでぜひ見てください。


また感覚がリセットされたようなので、自作の編集に戻ります。











posted by 初級教室 at 03:59| Comment(0) | 映画