2014年12月27日

翻訳演劇


いやいや今シーズンが終わりました。

ブログも忙しさにかまけて更新をさぼってしまいました。
2014年大晦日まで、これを含め4回更新したいと思います。

12月は興味深い翻訳劇を見ました。
ひとつ目は劇団民藝の「バンティフルへの旅」

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1986年に映画化されジェラルディン・ペイジがアカデミー主演女優賞
を受賞した作品です。元々は「アラバママ物語」などの劇作家ホートン・フート
の戯曲。私も映画は見ていて素晴らしい作品と記憶していました。


民藝の名優 奈良岡朋子さんの主演作、やはり演技が素晴らしかった。
新劇でも戦前、戦中を越えてきた俳優の演技は、なんでこんなにリアル
なのだろう。そう日本の新劇のベースになっていたスタニスラフスキーの影響
であることは間違いない。演技が演技に見えない、無理をしていない、お客さま
に媚びていない、見せつける演技をしない。


それなのに声が良く通り、そこに人間が、その場所の時間を生きていると、
感じさせてくれる。80歳を超えてなお素晴らしい仕事をしていました。

今、演劇界にいる50代〜40代はこの新劇を批判するが、私は反対で、
スタニスラフスキーを知っている、おじいちゃん、おばあちぁん俳優が大好き
である。
助手時代にこの俳優たちと仕事をして、いつかこの人たちと作品を作り
たいと思っていたのです。

しかし、私と同時代の新劇俳優は、批判される紋切型ばかり。感情のある
振りをするパターン芝居。態度が先行するかリアクションだけが命のステレオ
アクト。熱い演技が全てで、精度を必要としないアバウトテンション芝居。
なんでこんなにリアリティーがないんだ。練習したことを見せつけ、どれだけ
自分が上手かを見せびらかす演技。というよりパフォーマンス。


民藝の名優たちとお仕事したかったなあ〜。少ししたけどね。わーい(嬉しい顔)
ただ、ひねくれ者で、かなりのリアリストの私の目には、今回はミスキャスト。
奈良岡さん「ドライビングMissデイジー」の裕福な婦人なら良いのだが、働き
、働きづめの、労働階級のワッツ夫人には知的過ぎた。
それなりの工夫はされていたが、にじみ出るもの知的度がどうも隠せなかった。


劇団民藝は、私の師匠監督(演出家)が在籍していた劇団なので、ちと持ち上げたかも
しれません。たらーっ(汗)




もうひとつの作品は「12人の怒れる男」オリジナルテレビ版
この作品、ヘンリーホンダ主演、シドニールメット監督の2時間バージョン
が有名だが、その前に1時間ほどのオリジナルがあったそうな。
その1時間バージョンの上演である。

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我々の仲間、保母新之助くんの演出家デビューの作品となった。
この作品の素晴らしさは、ほとんど年齢設定を脚本通りにキャスティング
できているところである。20代〜70代まで妥協なく俳優たちをそろえた
保母くんのこだわり。なかなかのものでした。


1時間あまりの長さなので、ナイフや参考人の証言などに焦点が絞られ
登場人物たちの背景が今一つ描かれないのが残念でだった。
しかしシドニールメット監督がオリジナルでなく日本生まれのフランクリン・J・
シャフナー監督(猿の惑星、パピヨン、海流のなかの島々、パットトン大戦車軍団)
の1時間のTVドラマが元とは、驚いた。


今年の演劇も私が見た中では、面白いものはなく、流行のごまかし朗読劇(井上ひさし)。
体制批判をしたいのだろうが、お客様サービスに客いじりをする良くわからん
社会派演劇。笑って泣かせるだけを追いかけ、すべての脚本や演出がワザとらしい
ヒューマン・ホラー・お笑い演劇(なんだか分かりません)今年はもう当分演劇は
見たくないなと感じた年は初めてだった。そして恥知らずにチケット代が高い!!
年末に毒を吐いてますが、ほんとうにガッカリされるばかりだったですよ。ちっ(怒った顔)


ようやくこの「バンティフルへの旅」とオジリナル版「12人の怒れる男」で
救われた。いや〜トップレベルの劇団の作品や公演がオリジナル作品ではなく
翻訳演劇だったのが、逆に悔しいですね。
あっ、久しぶりで燐光群の「カウラの班長会議」はオリジナル戯曲で面白かった。

さあ、明日もブログ書くよ〜なるべくボヤキ、毒吐かないようにします!パンチ


posted by 初級教室 at 15:48| Comment(0) | 観劇

2014年10月30日

パフォーミングアーツ


秋らしくなってきましたね〜


しかし、なんだかんだと忙しいです。今年は新作を書かなくていい年なのに
やっぱり、やらなきゃいけない事を詰め込んでしまってるんですね〜
去年みたいに公演が終わると大掃除もできないままに年越しは避けたいな。


今年の2つの目標は、もう達成間近。1つは達成できて、あともう一つ!
年の初めに鎌倉のおみくじで出てしまった「目標叶わぬ!」をドンデン返してやる!
と誓った3つ目のおまけ目標も2つ目が達成できれば、同時に達成。うふふふ〜
気を抜かず、あと二か月頑張ってゆこうと思います。わーい(嬉しい顔)


年末までにヤル事は山盛り。ショートムービーの脚本共同作成、オンキャメラ
の実習クラス、新作PW(ペーパーワールド)の最終仕上げ、来年公演のキャス
ティング、前作映画のイラストが完成するのでDVDパッケージ作成。
細かくすれば、まだまだある。



そんな忙しい中なんですが、お仕事がひと区切りできたので、ご褒美として
鑑賞した舞台をご紹介しましょう。
ジャンルを超越するパフォーミングアーツ。私はこのカンパニーが日本に
来た時は、なるべく見ることにしているのです。


フィリップ・ジャンティーカンパニー「忘れな草」

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コピーにある「魔法にかかりにいらっしゃい」の通り、ダンス、マジック、マイム
演劇、影絵、人形劇。ありとあらゆるパフォーミングアーツの要素が入っている。
90年代、サイモン・マクバーニーの「ルーシー・キャブロル3つの人生」を見た
時と同じぐらいの衝撃がありました。


サイモンマクバーニーはクラウン芸の要素を取り入れたフランスのルコック演技システム
からのものだと、正体みたいなモノが分かるのですが、フィリップ・ジァンティーは、
色々なものが混ざり合い、その分からなさが面白くて、不思議な世界へ連れていって
くれるのです。


ピナ・バウシュ、パーソンズ、ローザス、ラララ・ヒューマンステップスなど90年代
はコンテンポラリーダンスとパフォーミングアーツを見ることににはまり、日本のカン
パニー、パパ・タラフマラやH・アール・カオスなどの舞台映像の仕事もやっていたので
少し離れてしまった今では、フィリップ・ジンンティカンパニーの作品は懐かしい限り
です。



忙しく見に行けるかどうか、定かではなかったので予約をしないでいて、最終日の2日
前にチケットを予約するとパルコ劇場で、前の席なのです。「えっ」ラッキーと思い
ましたが、遅く予約して前の席が取れた理由が分かりました。


前だと「魔法にかかり」にくいんですね。こうゆうカンパニーの公演では後ろの
席の方が「確実に魔法にかかる」。実際にそうでした。あまりに近いと作者側が見せたく
身体の動きがどうしても見える。「あれ、どうやって動いてるの?」のネタが見え
安いんですね〜。だから前の席のは悪い席なんです。


しかし、このカンパニーから真似をしているアーティストがどれだけ多いかがこの元祖
を見れば分かります。今もスゴ過ぎますよ。ぴかぴか(新しい)


パルコ劇場での公演は終わりましたが、11月19日(水)新国立劇場 中劇場で
追加公演があるようです。チケット少々高いですが、ご興味のある方はどうぞ!
では、また〜




posted by 初級教室 at 14:41| Comment(0) | 観劇

2013年04月21日

密かな楽しみ

自分の周りで演技の勉強をしていた人が、なんらかの成果を上げると、うれしいものです。

彼は舞台まっしぐら!
大滝秀治さんや奈良岡朋子さんら名優を輩出した、新劇の名門劇団、民芸の公演にデビューした。
出番は少なかったが、拍手、拍手。

私自身の師匠の劇団だけに、また二重にうれしい。

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またクラスで2年目になる、子がTBSドラマ「ハンチョウ」で小さな役をもらった。
主役の佐々木さんと絡む。これも、喜ばしいこと。

こうゆうことが、私の密かな楽しみになっている。

初級教室の公演は、牛歩の歩みで準備が進んでいます。
みなさん、お楽しみに。

最近は私ばかり書いていますが、演出の太田でした。




posted by 初級教室 at 02:26| Comment(0) | 観劇